2017年03月29日

葬儀でお花をいただいた時、お礼はどうする

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故人の葬儀会場へ贈る花のことを「供花」と言い、故人の霊を鎮め、祭壇や葬儀会場を飾る役割を持っていると言われています。故人の親族や、勤め先の会社、通っていた学校などの団体から贈られる場合や、直接、葬儀に参列できない方が贈る場合もあります。

一方、通夜や告別式で渡されるお香典は「相互扶助」と言って、「お互いに助け合って行きましょう」という意味を持っています。そのような意味合いから、お香典の場合はその金額の半分から三分の一程度の品物を渡す「香典返し」というお礼の仕方があります。

しかし、供花の場合は「故人本人に贈る物」という意味がありますので、基本的には香典返しなどの品物でのお礼の必要はありません。贈ってくれた方に手紙でお礼を述べる程度でよいと思われます。最近では、メールで礼状を出す方が増えてきましたが、本来、メールは略式ですので、失礼に感じる方もいらっしゃいます。葬儀が終わり、落ち着いてからで構いませんので、なるべく手書きで礼状を出すようにしてください。礼状を出す人数が多い場合は、印刷でも仕方ありませんが、わざわざ贈り物をしていただいたのですから、なるべく手書きの方が丁寧だと思われます。冠婚葬祭のマナーは、宗教や住む土地によって様々なしきたりがある場合が多いです。「供花へは礼状を出す」というのが一般的なマナーですが、そうでない場合もありますので、周りの親族や家族に意見を求める方が、相手に失礼なく済むと思われます。